おわら風の盆『豊年踊り』踊り方解説 【30分で完璧マスター】
  • おわら風の盆は、輪踊りにも参加するとよりいっそう楽しめます。豊年踊りはとても面白く、ずっと踊っていても飽きません。

私は風の盆3回目にして、初めて現地で輪踊りに参加。“豊年踊り”の“素踊り”だけは予習して行ったのですが、“宙返り”と“稲刈り”の所作の部分では、全くついて行けずまごまご…(笑)

悔しくて、帰宅後、自分で撮った動画などを参考に、“宙返り”と“稲刈り”の所作も含めて豊年踊りを徹底的に研究しました。

動画では解りにくい動きを自己流の文章で細かくまとめてみましたので、豊年踊りを覚えたい方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

文字だけで説明するのは難しいのですが、より見易く解りやすい頁を目指し、少しずつ改訂、更新して行きたいと思っています。

以下、○で囲まれた数字の箇所は心の中での掛け声です。数字の順に踊ります。●印の箇所は踊り方の動作の説明です。

初めて踊り方の動作を覚える時は、心の中で掛け声をかけながら踊り、枠で囲んだ所作ごとに、一つ目を覚えたら、次は二つ目を覚えてから一つ目と二つ目を続けて踊ってみる。次は三つ目を覚えてから一つ目と二つ目と三つ目を続けて踊ってみる…の繰り返しで、まずは【素踊り】を最初から最後まで続けて踊れる様にして、
次に『宙返り』と『稲刈り』の所作を単独で覚えたら、
宙返り』の所作は、【素踊り】の中の『種まき』の代わりに入れるだけですし、
稲刈り』の所作は、【素踊り】の中の『傘脱ぎ』と『合掌』の間に入れるだけです。

こちらでは、足の運び方には触れていませんが、輪踊りに参加した時のノリで、どうにでもなると私は思います(笑)

 

【素踊り】

『呼び出しの手』
※農作業の始まりを告げる呼び出しの仕草
①チョチョチョンのチョン
●両手を左耳横で3拍・右腰前で1拍
『ふるいの手』

※棚に置いてある種もみの箱を入れ替えたり種もみをふるいにかけたりしている仕草

②ひ
●左手の平は上向きで右手の平は下向きで肩幅で肩の高さで両腕を前に伸ばす

③ふうの
●両手の平を同時に右に裏返しながら両腕を斜め前に降ろす(左手の平は下向き・右手の平は上向)

④みい
●両手の平を同時に左に裏返しながら両腕を最初の様に前に伸ばす(左手の平は上向き・右手の平は下向)

 

『種まきの手』

※箕と呼ばれる農具に種もみを入れ右へ左へと種をまく仕草

⑤右へまいてチョン
●前に両手を伸ばしたまま、右手首を手前にくるりと回して右手の平を上に向ける

⑥左へまいてチョン
●前に両手を伸ばしたまま(左右の手の平は上に向いている)、左手首を手前にくるりと回してもう一度上に向ける

 

『確認の手』

※種まきを終えた後に箕の中に種が残っていないか右と左へ振って確認している仕草

⑦右へ流してチョン
右手は肩の高さで左手は平行で両手の平は向かい合わせて、右へ流す

⑧左へ流してチョン
左手は肩の高さで右手は平行で両手の平は向かい合わせて、左へ流す

 

『傘脱ぎの手』

※作業が終わって笠を脱ぐ仕草

⑨真ん中へそれトン
●男性⇒おへその上辺りに両手の平を内側に添えてから、両手の平を外側に反して腰の巾より外に開く
●女性⇒おへその上辺りに両手の平を内側に添えてから、両手の平を外側に反して揃えて斜め前へ下ろす
『合掌の手』

※一日の作業が無事終わって笠を脱ぐ仕草

⑩それイチ
男性⇒手の平は外側に向けて両手をおでこの上辺りに上げて、両肘も垂直に力強く上げる
女性⇒手の平は外側に向けて両手をハの字で口元に添える

 

『直りの手』
※全ての作業を終わり身体を伸ばし一息ついている仕草

⑪ニの

●両手の平は下に向けて斜め前に軽く伸ばす

⑫サン

●男性⇒両手の平は下にして両腕を左右の斜め前へ広げ、左腕は肩の高さよりやや下に、右腕は肩の高さに、体は少し右手の方を向
●女性⇒両手の平は下にして両腕を左右の斜め前へ広げ、左腕は肩の高さよりやや下に、右腕は肩の高さに、体は少し左手の方を向

【宙返り】 ※唄の上句で宙返りが入る

『呼び出しの手』
※農作業の始まりを告げる呼び出しの仕草
①チョチョチョンのチョン
●両手を左耳横で3拍・右腰前で1拍
『ふるいの手』

※棚に置いてある種もみの箱を入れ替えたり種もみをふるいにかけたりしている仕草

②ひ
●左手の平は上向きで右手の平は下向きで肩幅で肩の高さで両腕を前に伸ばす

③ふうの
●両手の平を同時に右に裏返しながら両腕を斜め前に降ろす(左手の平は下向き・右手の平は上向)

④みい
●両手の平を同時に左に裏返しながら両腕を最初の様に前に伸ばす(左手の平は上向き・右手の平は下向)


『宙返り』
※つばめの宙返りの仕草

⑤それ
●左腕は前に伸ばしたまま、右手の平を、左肘の辺りに軽く乗せる

⑥イチ
●右手の平を右太ももの前に、手の平を外に向けて軽く添える

⑦ニの
●右手の平を右太ももの前に、手の平を内に向けて軽く添える

⑧サン
●右手の平を下にしたまま右腕を前に真っ直ぐ伸ばす

⑨それ
右腕は前に伸ばしたまま、左手の平を、右肘の辺りに軽く乗せる

⑩イチ
左手の平を右太ももの前に、手の平を外に向けて軽く添える

⑪ニの
左手の平を左太ももの前に、手の平を内に向けて軽く添える

⑫サン
左手の平を下にしたまま左腕を前に真っ直ぐ伸ばす

 

『確認の手』

※種まきを終えた後に箕の中に種が残っていないか右と左へ振って確認している仕草

⑬右へ流してチョン
右手は肩の高さで左手は平行で両手の平は向かい合わせて、右へ流す

⑭左へ流してチョン
左手は肩の高さで右手は平行で両手の平は向かい合わせて、左へ流す

 

『傘脱ぎの手』

※作業が終わって笠を脱ぐ仕草

⑮真ん中へそれトン
●男性⇒おへその上辺りに両手の平を内側に添えてから、両手の平を外側に反して腰の巾より外に開く
●女性⇒おへその上辺りに両手の平を内側に添えてから、両手の平を外側に反して揃えて斜め前へ下ろす
『合掌の手』

※一日の作業が無事終わって笠を脱ぐ仕草

⑯それイチ
男性⇒手の平は外側に向けて両手をおでこの上辺りに上げて、両肘も垂直に力強く上げる
●女性⇒手の平は外側に向けて両手をハの字で口元に添える

『直りの手』
※全ての作業を終わり身体を伸ばし一息ついている仕草

⑰ニの

●両手の平は下に向けて斜め前に軽く伸ばす

⑱サン
●男性⇒両手の平は下にして両腕を左右の斜め前へ広げ、左腕は肩の高さよりやや下に、右腕は肩の高さに、体は少し右手の方を向
●女性⇒両手の平は下にして両腕を左右の斜め前へ広げ、左腕は肩の高さよりやや下に、右腕は肩の高さに、体は少し左手の方を向

【稲刈り】 ※唄の下句で稲刈りが入る

『呼び出しの手』
※農作業の始まりを告げる呼び出しの仕草
①チョチョチョンのチョン
●両手を左耳横で3拍・右腰前で1拍
『ふるいの手』

※棚に置いてある種もみの箱を入れ替えたり種もみをふるいにかけたりしている仕草

②ひ
●左手の平は上向きで右手の平は下向きで肩幅で肩の高さで両腕を前に伸ばす

③ふうの
●両手の平を同時に右に裏返しながら両腕を斜め前に降ろす(左手の平は下向き・右手の平は上向)

④みい
●両手の平を同時に左に裏返しながら両腕を最初の様に前に伸ばす(左手の平は上向き・右手の平は下向)

 

『種まきの手』

※箕と呼ばれる農具に種もみを入れ右へ左へと種をまく仕草

⑤右へまいてチョン
前に両手を伸ばしたまま、右手の平をくるりと内に回して上に向ける

⑥左へまいてチョン
前に両手を伸ばしたまま、左手の平をくるりと内に回して上に向ける

 

『確認の手』

※種まきを終えた後に箕の中に種が残っていないか右と左へ振って確認している仕草

⑦右へ流してチョン
右手は肩の高さで左手は平行で両手の平は向かい合わせて、右へ流す

⑧左へ流してチョン
左手は肩の高さで右手は平行で両手の平は向かい合わせて、左へ流

 

『傘脱ぎの手』

※作業が終わって笠を脱ぐ仕草

⑨真ん中へそれトン
●男性⇒おへその上辺りに両手の平を内側に添えてから、両手の平を外側に反して腰の巾より外に開く
●女性⇒おへその上辺りに両手の平を内側に添えてから、両手の平を外側に反して揃えて斜め前へ下ろす

『稲刈り』
※稲刈りの仕草

⑩それ
右手を、手の平を内側に、右下腹辺りに軽く添え、左手は左腰の外側のやや後方辺りに、手の平を外にして軽く添える

⑪イチ
左手で稲を集めて掴んで前まで持ってきた様な形を作る

⑫ニ
右手を斜め上に上げる

⑬サン
右手を左斜め下に振り下ろし、カマで稲を刈る様な動きをする

⑭シ
稲を掴んだままの左手の手首の上に、右手の平を外に向けて右手を交差させる

⑮ゴ
交差させている右手を手前に滑らせ、左手首を一回りさせた後に両手は握り拳で稲を縛る様な形で左右に軽く引く

⑯それトン
※右側の竿に稲の束を掛ける
右へ流してチョンより高めに、放り投げる形

 

『合掌の手』

※一日の作業が無事終わって笠を脱ぐ仕草

⑰それイチ
男性⇒手の平は外側に向けて両手をおでこの上辺りに上げて、両肘も垂直に力強く上げる
●女性⇒手の平は外側に向けて両手をハの字で口元に添える

 

『直りの手』
※全ての作業を終わり身体を伸ばし一息ついている仕草

⑱ニの

両手の平は下に向けて斜め前に軽く伸ばす

⑲サン
●男性⇒両手の平は下にして両腕を左右の斜め前へ広げ、左腕は肩の高さよりやや下に、右腕は肩の高さに、体は少し右手の方を向
●女性⇒両手の平は下にして両腕を左右の斜め前へ広げ、左腕は肩の高さよりやや下に、右腕は肩の高さに、体は少し左手の方を向