【還暦祝】赤いちゃんちゃんこを手作り&大黒帽子の作り方

赤いちゃんちゃんこ 作り方

メンズのベストを元に型紙を作成して作りました

私が今回初めて作ったちゃんちゃんこは、メンズのベストを元に型紙を作りました。
(全く同じ物を2枚作りました)

《ベストで型紙を取った理由》
・今回の“ちゃんちゃんこ”は、実用として使う為ではなく、着用して記念写真を撮る為だけで、写真写り的に、出来上がりの丈が短かすぎるのが嫌だったので、程よい丈の長さのメンズのベストのサイズ感を参考にしました。
・私自身が子供の頃に、祖母が縫ってくれたちゃんちゃんこのイメージは、丈は長めで、肩幅は狭め(袖ぐりが肩山より内側)で、肩下がりもフィットしていて、決して、遠山の金さんの裃(かみしも)の様な形ではなかったので、“和裁”の正統派の縫い方で、脇の下のマチの部分も縫う事を頭の中でイメージしたところ、それを簡略化して裏地も付けずに縫う方法が、その時はすぐに思いつかず、“洋裁”の縫い方の方が手っ取り早くて簡単だと、(最初は)思いました。

《実際に縫ってみて、後悔した点》
・袖ぐりの始末に関して、最初は、内側に細かく三つ折りをして済ませようと気楽に考えていましたが、伸縮性が全く無い生地では、どう頑張っても袖ぐりのカーブを三つ折りで縫う事は無理でした。カーブ部分の生地に何箇所か少しの切り込みを入れてみても全然上手くいかず、それでも、今さら“見返し”を作って見頃に縫い合わせる気にもなれず、結果、共布でバイアステープを嫌々作るハメになりました。
正バイアスの布で包んだら簡単にすぐに縫えて楽勝でしたが。

以上の事から、次にちゃんちゃんこを縫うならば、和裁の裁ち方で縫った方が、結果的に早くきれいに縫えるのではないかと思いました。そして、マチの部分を簡略化した縫い方も、すぐに閃きました。

実は、以前、親族の米寿祝をした際、身内が市販品の黄色いちゃんちゃんこをネットで購入してくれたのですが、今回、ちゃんちゃんこを縫い終わってから大黒帽子を作る際に、大黒帽子の雰囲気とサイズ感を確認する為に写真を見返してみたところ、そのちゃんちゃんこは、きっちり、遠山の金さんの裃(かみしも)みたいな肩幅広めのちゃんちゃんこでした。笑
それでも、私は、肩山の内側に袖ぐりが来る形のちゃんちゃんこの形が自分自身のイメージに合っていて納得できるので、見頃とは別の布で、脇の下のマチ部分を縫う方法が正統派?だという考えは譲れませんが。

 

私が縫った手順

①後ろ身頃と前身頃を、両脇のラインで縫い合わせる
②後ろ身頃と前身頃を、両肩のラインで縫い合わせる
③裾を三つ折りで縫う
④袖ぐりをバイアス布で包んで縫う
⑤襟を縫い付ける
(襟幅は、出来上がりサイズで4㎝にしました)
⑥紐を2本作って縫い付ける。
紐の位置は、試着してみて結びやすそうな位置にしましたが、今回は肩のラインから40~42㎝ぐらいでした。
紐のサイズは、蝶々結びができる長さにしたかったので少し長めにし、今回は、縫い付けた後の出来上がりサイズで、長さ33㎝、幅2㎝ でした。
紐の先端は、和裁っぽく可愛らしくしたかったので、1㎝弱内側に折り返し、その折り線から5~6mmの箇所に十字に糸を交差させ、根元で玉結びにして、交差した糸を1.5㎝程度に切り揃えました。私は赤の刺繡糸を使いました。

和裁の裁ち方で形を簡略化した作り方(準備中)

私は、記念写真用に、ちゃんちゃんこを既に2枚も縫ったので、今のところは縫う予定がないのですが、もし、次に縫う事が有った場合にすぐに縫える様に、和裁風の型紙でサイズを考えたので、わかりやすく清書してから、後日、こちらに記載したいと思います。

 

大黒帽子 作り方

《試作品とサイズ決め》
帽子など今まで一度も作った事が無かったのと、手元に大黒帽子の見本も無いので、以前、親族の米寿祝をした時の写真を参考に作り方を考えました。

まず試しに、不織布を直径52㎝の円に切った物にダーツを寄せ、セロテープで留めて帽子状にしてみましたが、実際に被ってみると、出来上がりサイズが小さすぎて、小学校の給食当番かシャワーキャップの様な雰囲気になってしまい、イメージと全く異なってしまいました。なので、イメージ通りの出来上がりになる様にサイズを本気で考える事にしました。

記念写真を撮る場合は、大黒帽子を斜め後ろにずらして被る事も想定し、標準サイズより少し大きめの内径サイズで出来上がりサイズを決め、円周率も使って計算しました。
それで導いたサイズが大まかに決まったのですが、今回は、2個の大黒帽子を作る必要が有った為、手元に残っていた布を最大限に裁断しましたが、残布の関係で2個とも同じサイズでは裁断できなかったので、若干、違うサイズで裁断して作成しました。結果、出来上がりサイズは、見た感じほとんど変わらなかったので、小さい方のサイズでも十分だと思いました。


型紙の直径64㎝と直径60㎝の出来上がりサイズの違い

《私が作ったサイズと作り方》
①直径60㎝の円で型紙を作り、布を裁断する。
(私は、洋裁の製図に使っていた大きなコンパスを持っているので、どうにか円を描くことができましたが、これほど大きな円は初めて描きました。やった事は無いですが、紐を使うか、細長い厚紙の両端に小さな穴を開けて?コンパスにすると、大きな円を描くことができるかもしれません。)
②直径36㎝の円を描き型紙を作る。(大黒帽子の平置きの出来上がりサイズ)
③出来上がりサイズ直径36㎝の型紙Bの上に、中心を合わせて、直径60㎝の丸い布Aを置く。
(Bの型紙にはマジックで、Aの布にはチャコで、それぞれ、16等分の放射線状の線を書いておく。分度器で測る場合は角度22.5°)

※私は、最初は、均等に16分割のダーツを折り込む事を練習してみました。丸い布Aの上に型紙Bを重ねて、ダーツを作って待ち針で留めていき、全て折り込んだ真ん中に、帽子の内径の円が収まって、縫い代が足りれば、計算通りです。内径の円のダンボールの型紙だと、縫い代部分がわかりづらかったので、半透明の、いらない文房具のファイルの表紙を切り抜き、内径の円の型紙にしました。(下の写真の手順です)内径は、男性でも、斜めにずらして被っても余裕が有るサイズで、円周率で計算して型紙を作りました。



たぶん、この要領で出来そうだと思い。今度は、布の裏側にチャコで放射線状のラインを描きました。
そして、型紙の上に重ねてダーツを折り込みながら、待ち針で留めていきました。

2作目は、内径の丸が、かなりきれいにできました。後で気づいたのですが、外のダーツの幅を必死で合わせるよりも、内径の丸をきれいに作っていくと、おのずとダーツもきれいに入る様な気がします。あとは、しつけ糸で留めて、内径の出来上がりラインにチャコで印を付け、そのラインに帽子のフチの布をぐるっと縫い付けて内側にまつり付けて出来上がりです。
帽子のフチに関しては、表の面の出来上がりが2㎝弱にしました、用意した布は、2㎝×2+縫い代1㎝×2ケ所で合計6㎝幅、長さは、重なり部分を加えた、内径より長めの細長い布です。バイアスで取らなくても大丈夫だと思います。

今回は、自分で手作りしてみたかったのと、2枚必要だったので費用を安くおさめたかったのと両方で、初めて、ちゃんちゃんこと大黒帽子を作ってみましたが、なんとかそれらしく出来上がってホッとしました。特に今回は、赤いサテンの布をわざわざ買ったので、古着リメイクとは違って気合が入りました。